イケメン歌手たちは、トークもイケるんです。『演歌男子。』新シリーズの収録現場に潜入

2020.04.15鈴木宏和

演歌・歌謡界で活躍する若手イケメン歌手による、異色のトークバラエティー番組『演歌男子。』の新シリーズ『大鵬薬品スペシャル「演歌男子。禁断の裏メニュー〜Doki Dokiトークを召し上がれ〜」』が、4月よりスタートする。3月某日、そのトークコーナーの収録現場に潜入した。

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 リポートの前に、タイトルの「禁断の裏メニュー」って何?という、おそらくはほとんどの視聴者の方が抱くであろう疑問を解消するために、トークコーナーの段取りを簡単にご説明しておこう。設定は、演歌男子たちが集う会員制カフェ。当該回の出演ゲストのひとりが店員役となり、ほかのゲスト陣に店の裏メニューを紹介して、ひとつ選んでもらう。選ばれたメニューには、実は誰かの暴露ネタが隠されている。それがタレコミで情報を得た店員によって明かされ、そこから面白おかしくトークが展開されていく。だいたい、このような流れだ。
 この日収録された、第1回と第2回放送分のゲストは、真田ナオキ、斬波、新浜レオンの3組。ファンはもちろんご存じのはずだけれど、真田ナオキは、師匠である吉幾三の作詞&作曲によるシングル「れい子」で、2016年にデビューした演歌歌手。YOMA、孝介、航、義文からなる4人組の斬波は、本格的なダンスを取り入れた新感覚の歌謡グループ。新浜レオンは、2019年5月1日、つまり令和元年スタートの日に、シングル「離さない 離さない」でデビューした歌謡歌手だ。


 というわけで、舞台であるカフェへ入店した。店員には、真田ナオキが扮している。真田が「いらっしゃいませ。」と、丁重にゲストを迎えると、のっけから一同大爆笑。そして裏メニューを見せて新浜レオンにオーダーを聞き、新浜が選ぶと、真田は「こちらは斬波様に関する裏メニューなんです」と言って、斬波のYOMAにまつわるエピソードを暴露。それを聞いたゲスト陣は、犯行目的(?)を聞き出したり、余罪(?)を追求したりしながら、YOMAの人間性を鋭く深く、ヌルくユルく考察していく。その過程が、見ていてジワジワと面白い。そして最後は「デザートの代わりに」と、斬波の最新曲で美味しく締め。

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 以降、順番で店員役を代わりながら、同様のカフェトークが繰り広げられていく。詳細はオンエアでのお楽しみということで、、とにかくカフェは大盛り上がりだった。

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 そう、ゲスト陣の歌を堪能できるのはもちろんなのだけど、飾らない素顔をたっぷり目撃することができるのが、この番組のキモなのだ。収録を覗いているだけでも、それぞれの個性とキャラクターが伝わってきて親近感がアップした。とにかく明るくて、豪快によく笑い、ムードメーカーとして場を和ませる真田と、ツッコミ上手で気配り上手なYOMAがトークを転がし、ほかのメンバーが絶妙なタイミングで食い込んでいくやり取りは、学校時代の同級生同士のようで微笑ましかった。そういえば、セッティングの間、このメンバーの中ではおとなしめ(あるいはバランスを考えて抑えめ)な義文、孝介、航が静かに休んでいるところに、真田が「え?仲悪いんですか!?」と入ってきて、爆笑を誘う場面も。

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 そして、今回の収録で何より際立っていたのが、新浜の愛されキャラぶりだった。いちばん肝心なところで噛んでしまったり、どこまでも礼儀正しかったり(素敵なことです)、超個性的な言い間違いや読み間違いを連発したり。収録が終わるころには、みんなの弟のようにかわいがられていた。
 熱心なファン以外は想像もつかず、熱心なファンでさえ知らないかもしれない、若手イケメン歌手の「人となり」に、意外な切り口で迫る『大鵬薬品スペシャル「演歌男子。禁断の裏メニュー〜Doki Dokiトークを召し上がれ〜」』。演歌ファンならずとも、バラエティー番組として、ぜひご賞味を。
(取材・文=鈴木宏和)

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鈴木宏和

1966年7月20日生まれ、福島県出身。大学卒業後、出版社勤務などを経て2000年に音楽ライターとして独立。洋楽中心に雑誌、新聞などで執筆をするほか、アヴリル・ラヴィーン、コールドプレイ、グリーン・デイといった海外の大物アーティストのオフィシャルライターとしても活躍。編集で携わった書籍として『地球音楽ライブラリー レッド・ツェッペリン』(東京FM出版)、監修として『ボン・ジョヴィ ホエン・ウィ・ワー・ビューティフル』(小学館集英社プロダクション)などがある。

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