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2012年11月21日に川口総合文化センターで行われた小林旭「熱き心のコンサート」独占放送を記念して、番組内での独占インタビューと過去の貴重な写真を厳選して公開!
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「熱き心」がキーワードとなっていますが、旭さんがステージに掛けている「熱き心」を言葉にするとどんな感じでしょうか。
━━━━━70代に突入しながらもステージに立った時に応援してくださり、支えてくださるファンの心情を感じて、ハートに響いてくるものがありますね。遠方から来てくださる方々もいて、みなさんも自分と同じように時を刻んできたんだなということに改めて気づかされる部分があって、なんだかありがたいなと思い、ステージでは謝辞を込めて話をしている、それが今の心境かもしれないですね。
会場につめかけたたくさんのファンの皆様についてはいかがでしょうか。
━━━━━「熱き心に」の頃は団塊世代の交代時期とかで、一番世相で変化があったりしたときでしょう。みなさん自身も生活の中で心境の変化があって、なんとなく歌の中のハートの良さに後押しされたようにしてファイトを持って生きてきている。そういう思いをして来てくれたんだなという思いですね。詩の持っている魅力によるものでもありますよね。
旭さんの楽曲は歌詞を見るだけでぐっとくるものがありますよね。これまでたくさんの言葉を生みだすプロの方々に触れられてきて、日本語に対しての思いもずいぶん培われてきたのではじゃないでしょうか。
━━━━━最初のスタートが俳優だから、否応なしに言葉というのは大事にしなきゃいけないというのは植えつけられている。当然のことのように言葉の「てにをは」もなるべくきちっと、起承転結つながっているように、そして心情の持てるような言葉を大事に出していかないといけないと覚えてきたから、詩に関しても一つ一つの情景というのをとても大事にしながら演じているんですよね。
歌のときはいつも詩をもらってそこから自分の中に映像が浮かんで、その映像が出てきたところにメロディが入ってくる、そして歌い出していくという流れで今まできたから、言葉を真っ先に理解することがもう癖になっているんですよね。だから言葉を大事にするというのは役者としての真骨頂というか、当たり前の話なんじゃないのかな。
2013年は「夢コンサート」というかたちで多くのお客様が生で旭さんに接する機会があると思いますが、それに向けての抱負や思いはありますでしょうか。
━━━━━実演の世界というのがどんどん一般の人たちの意識から遠のいている感じがするんですよ。
テレビ、そしていまやインターネットなど独自で見たり聞いたりすることができるものが手元にあるだけに、実演の世界がおっくうになってきているけれども、夢とロマンというものを持っていたら楽しんでいただけますよという実演の世界は残していきたいなという気がしますね。
(2012年12月)
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